[Part 1] DEMOってなんだろう? |
日本ではデモになじみがないので、はっきり言ってデモってなんだ?って人は結構多いと思います。しかし、なかなか一言で表すことはできません。それを少しでも解明するための手助けとしてこのページを作成しました。
私も純粋な日本人(メタル好きな・・・(笑))なので間違っている記述があるかと思われますがその場合はこっそり教えていただければさいわいです。 |
[Part 2] デモの前身「イントロ(Intro)」 |
Commodore 64 |
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よく日本のデモサイトをみると「デモはアミガだろ!」と書いてあるのをみかけますが、その起源は、1980年代にヨーロッパで大ハヤリしたCommodore
64というパーソナルコンピュータ上でのイントロというものが元になっています。ではイントロってなんでしょう?
当時の市販ソフトウエアには簡単にコピーされないようにプロテクトがかかっていました。このコピープロテクトを解除(Crack)して当時パソコン通信(BBS)やクラッカーが集まっての交換会(のちのデモパーティーへと発展します)などでばら撒く人たちがいて、コピー解除した証としてソフトウエアの立ち上がり時に、自分自身の署名を表示するようにしたのがイントロのはじまりです。
この署名がだんだん手の込んだものとなってきて、文字をスクロールさせたり、音楽と同期した絵を表示させたりと、コーディングの腕自慢の場となっていったのです。 |
[Part 3] Intro発祥のCommodore 64スペックに迫る! |
さて当時のPCはどんなスペックだったのかCommodore 64について少し見てみましょう。
Commodore 64というのは1982年にコモドール社がVIC-20の後継機として家庭向けに発売したパーソナルコンピュータです。同社がAmigaを発売する3年前のこと。
当時の日本ではオフィス向けのPC-9801(初代)、家庭向けではMSX(1983年発売)が発売された時期でした。まだフロッピーなんかは高価でした。
詳しいスペックを家庭向けのMSXとの対比でみてみましょう。どちらもキーボードと一体型のタイプです。
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Commodore 64 |
MSX(発売当初) |
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CPU |
6510 (0.985Mhz(PAL)) |
Z80A相当 (3.579545Mhz) |
RAM |
64kb |
8K〜32k(*) |
ROM |
20k |
32k |
解像度 |
320x200 |
256x192 |
最大発色数 |
16色 |
16色 |
音源 |
MPS6581
最大3音+1外部出力 |
AY-3-8910
最大3和音 |
発売時の値段 |
$595 |
2〜5万円(*) |
(*)MSXはマイクロソフトが提唱した規格で、それに沿って各メーカーが発売したパソコンなのでメーカーによって異なります。当時は一流メーカー(ソニー、日立、ナショナル・・・)がこぞって販売していました。
MSXについてはこちらのページに詳しく掲載されているので興味があれば参照してください。
●MSX museum http://msx.scopesd.jp/ |
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似たようなスペックですね。その他両者ともジョイスティクポートを装備していて、ゲームも多数販売されました。 |
[Part 4] Commodore 64のIntroを見てみよう! |
さて当時のIntroを実際に見てみましょう!現在のデモをいくつか見たことがある人ならデモのルーツとなっていることがよくわかると思います。実機でみれれば一番なのですが、なかなか難しいのでエミュレータを使用して見てみることにします。
●エミュレータのダウンロード
Commodore64エミュレータの中でも再現性の高いVICEを使用してみます。このエミュレータはMS-DOS,Windows,Macintoshなど各OS用があります。
オフィシャルページから自分の環境にあったものをダウンロードしてください。(これ以下はWindows版での紹介となります)
ダウンロードしたファイルを展開しましょう。インストーラにはなっていないので展開でできたフォルダを適所に移動しておきましょう。これでエミュレータの準備は完了です。
●Introデータをダウンロード
次に実際に当時のIntroをダウンロードするのですが、このページがまさに当時Crackした際のIntroデータが多数ダウンロードできますので早速ダウンロードして展開しましょう。
[2003/11/20追記]
上記リンクページからはダウンロード不能となってしまっているので、代わりにwww.c64h.chというサイトからIntroでダウンロードできます。このサイトはなんと1985年からの膨大な数のIntro、Demo作品がダウンロードできます!
●Introを見る!
準備がととのったらさきほどダウンロードしたVICEのフォルダのx64.exeをクリックしてエミュレータを起動しましょう。
Fileメニューの「Autostart disk/tape image」を選択するとファイル選択ダイアログがでますのでダウンロードしてきた拡張子が.prgまたは.d64ファイルを選択します、勝手にリセットがかかって再起動して、Introが始まります。
ここまでできれば後は色々Introを見て楽しんでください。今のデモの原型がそこにあると思います。
Commodore 64の起動画面
この画面からRAM64k、空き約38kあることがわかります |
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Commodore 64のIntro |
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●おまけのコーナー |
Commodore64とMSXの類似性は先ほど述べたとおりですが、どちらもゲームで遊ぶために利用されることも多かったため数多くのゲームが販売されました。
ということで、おまけでCommodore64とMSXどちらでも販売されたゲームの画面を掲載しておきます。(MSXのほうが発色がカラフルですね)
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Commodore 64 |
MSX |
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NEMESIS
(グラディウス) |
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PACMAN |
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