DOSBox v0.60 ===== NOTE: ===== 私たちはDOSBoxでいままでにDOS上で作成されたプログラムのすべてを動かせるようにする予定です・・・まだそうはなっていませんが。現在1.7GHzのPC上で、386の25MHzと同等のスピードです。DOSBoxは0.60でプロテクトモードを搭載しました。しかしDOSBox上の386プロテクトモードを利用するゲームではより速いCPUが必要になります。 ====== 使い方: ====== dosbox [name] [-exit] [-c command] [-fullscreen] [-conf congfigfile] [-lang languagefile] name ディレクトリを指定した場合Cドライブとしてそのディレクトリがマウントされます。 実行形式のファイルを指定した場合Cドライブに指定したファイルのあるディレクトリがマウントされ、実行されます。 -exit dosboxは"name"ファイルを実行して終了します -c command "name"で指定されるより前に指定したcommandが実行されます。多数のコマンドを指定する場合1コマンドづつ-cを先頭につけてください。 -fullscreen dosboxをフルスクリーンで起動します。 -conf configfile 起動環境(configfile)を読み込んで起動します。 -lang languagefile 言語ファイル(languagefile)を読み込んで起動します。 -noconsole (Windows版のみ) dosboxをコンソールウインドを表示せず起動します。各アウトプットはstdout.txtとstderr.txtに出力されます。 注釈: name/command/configfiie/languagefileの文字の間にスペースが含まれる場合は""でくくってください。 例: dosbox c:\atlantis\atlantis.exe -c "MOUNT D C:\SAVES" この場合、c:\atlantisディレクトリがCドライブとしてマウントされatlantis.exeを起動します。atlantis.exeの起動の前にC:\SAVESドライブをdosbox上のDドライブにマウントします。 dosbox.exeに直接実行ファイルをドラックアンドドロップすることで起動することもできます。 ================== DOSBox上でのコマンド ================== DOSBoxはcommand.comのほとんどのコマンドをサポートします。また下記のコマンドが利用できます。 MOUNT "Emulated Drive letter" "Real Drive or Directory" [-t type] [-aspi] [-ioctl] [-usecd number] [-size drivesize] [-label drivelabel] [-cd] 指定したディレクトリをDOSBox上のドライブとしてマウントします。 "Emulated Drive letter" DOSBox上にマウントするドライブを指定します。(例:C) "Real Drive letter or Directory" DOSBox上にマウントしたいディレクトリを指定します。 (WIN32でCドライブをDOSBOX上にマウントする場合はc:\) -t type マウントするドライブの種類を指定します。デフォルトはディレクトリで、他にfloppy,cdromをサポートします。 -size drivesize マウントするドライブのサイズを指定します。 -label drivelabel ドライブ名を指定します。いくつかのシステムで、プログラムがcdラベルを読み込む場合などに有用です。 -aspi Windows上のASPIレイヤーのcdromをマウントする場合に指定します。 -ioctl Win2000/XP/NTでcdromを使用する際にioctlコマンドを利用します。 -usecd number マウントするcdromの番号を指定します。番号を探す場合-cdを付けてください。 -cd 認識されたcdromドライブの番号を表示します。この番号は-usercdで利用します。 注釈: cdromドライブのディレクトリもマウントすることが出来ます。その場合cdromドライブとして動作しません。 基本的にMOUNTコマンドは実機のPCドライブをDOSBox上ドライブにマウントするコマンドです。MOUNT C C:\であれば実機PC上のCドライブをDOSBox上で利用できます。DOSBox上のプログラムで利用するドライブの指定を可能としています。 例: 「Touche: Adventures of The Fifth Musketeer」(編集注:DOSゲームの名前です)はCドライブで起動する必要があります。実機上のD:\toucheディレクトリにファイルが存在する場合は、MOUNT C D:\toucheとすることでDOSBox上でCドライブとしてマウントされます。 その他のMOUNTコマンドの例: 1. 実機のc:\floppyドライブをfloppyドライブとしてマウントする場合 mount a c:\floppy -t floppy 2. 実機のeドライブ(cdrom)をDOSBox上のdドライブ(cdrom)としてマウントする場合。 mount d e:\ -t cdrom 3. 実機上で/media/cdromがマウントポイントのcdromドライブをDOSBoxのDドライブ(cdrom)として指定する場合 mount d /media/cdrom -t cdrom -usecd 0 4. 870mbの空きがあるドライブをDOSBoxにマウントする場合。 mount c d:\ -size 4025,127,16513,1700 5. 実機上の/home/dos/dosgamesをDOSBoxのCドライブとしてマウントする場合 mount c /home/dos/dosgames MEM フリーのメモリーサイズを表示します。 CONFIG [-writeconf] [-writelang] localfile 設定ファイル、言語ファイルを出力します。"localfile"は実機上に作成されます! LOADFIX [-size] [program] [program-parameters] LOADFIX -f プログラムに指定したメモリーを割り当てます。古いプログラムで役に立つ場合があります。 -size メモリをいくつ割り当てるか指定します。デフォルトは64kbです。 -f 割り当てたメモリを開放します。 例: 1. mm2.exeに64kbのメモリを割り当てて起動します。 loadfix mm2 2. mm2.exeに32kbのメモリを割り当てて起動します。 loadfix -32 mm2 3. 割り当てたメモリを開放します。 loadfix -f 各コマンドの利用方法は/?を指定することで表示することが出来ます。 ============= Special Keys: ============= ALT-ENTER フルスクリーン・ウインドウモードを変更します CTRL-F5 スクリーンショットを撮ります CTRL-F6 再生音をwaveファイルで保存開始・終了します CTRL-F7 フレームスキップ数を下げます CTRL-F8 フレームスキップ数を上げます CTRL-F9 dosboxを終了します CTRL-F10 マウスをdosbox上で利用・未利用にします CTRL-F11 dosboxの実行速度を下げます CTRL-F12 dosboxの実行速度を上げます 注釈: DOSBoxの実行速度を変えることが出来ますが、実機の処理能力以上にあげても 遅くなるだけです。最適な数値は実機のCPU能力によって異なるため標準値はありません。 ==================== システム必要条件: ==================== 速いPCが必要です。286のゲームをエミュレーションするためにはpentium-2の400Mhz以上必要と思われます。プロテクトモードをエミュレーションする場合はGHzのPCを推奨します。次の章でスピードアップさせるいくつかの方法を紹介します。 ================================ 多くのリソースを必要とするゲームの起動方法: ================================ DOSBoxはCPU、音源、グラフィックカードその他すべてを同時にエミュレートします。DOSBoxでCTRL+F12を押すことでオーバークロックで動作させることが出来ます。その時、実機のCPUの処理が100%使用されているようなら、それ以上速くすることはできません。Windows2000/XPであればタスクマネージャ、95/98/MEならばシステムモニターを見て確認することが出来ます。 DOSBox以外のプログラムをすべて終了し、上記方法でCPUがDOSBoxに100%近く割り当てられるまでオーバークロックしていきます。 DOSBoxはVGAエミュレーションに多くにCPU能力を使用します。CTRL+F8を押すことによりフレームスキップ数を増やしてください。これを行うことでCPUの処理は減少します。これを行うと画像の描画が荒くなることを知っておいて下さい。 ゲームに音声をOFFに出来るようであればそれを行うことでCPUの処理を減らすことが出来ます。 ==== FAQ: ==== Q:起動するとCではなくZドライブのプロンプトが表示されます。 A:DOSBoxは実機上のディレクトリをドライブとしてマウントできます。 Win32であればmount c D:\でDOSBoxは実機のD:\をDOSBox上Cドライブとしてマウントされます。 linuxであればmount c /home/usernameでDOSBoxは実機の/home/usernameをCドライブとしてマウントされます。 Q:マウスが利用できません。 通常DOSBoxはゲームでマウスの利用を検知します。dosboxのウインドウをクリックすることでdosbox上でマウスを利用できます。もしdosboxでマウスを認識しないようであればCTRL+F10で強制的にdosbox上でマウスを利用出来るようにしてください。 Q:音が途切れます。 DOSBoxの速度を維持するためにCPU処理が追いついていません。CPUサイクル(cycle)を遅くするか、フレームスキップを多くする、または、より速いPCを利用してください。 他の質問等は以下のサイト/フォーラムをチェックしてください。 http://dosbox.sourceforge.net ================== 言語ファイルについて: ================== 言語ファイルはCONFIG.COMで作成することが出来ます。作成されたファイルを見て変更方法を理解してください。DOSBox起動時に-lang [言語ファイル名]で読み込ませることが出来ます。またdosbox.confの[dosbox]セクションにlanguage=[言語ファイル名]を指定することも可能です。 ==================================== DOSBoxを自分で作る場合: ==================================== ソースをダウンロードして、ソースのINSTALLをチェックしてください。 =============== Special Thanks: =============== Vlad R. of the vdmsound project for excellent sound blaster info. Tatsuyuki Satoh of the Mame Team for making an excellent FM emulator. The Bochs and DOSemu projects which I used for information. Freedos for ideas in making my shell. The Beta Testers. ======== Contact: ======== Harekiet harekiet@zophar.net http://dosbox.sourceforge.net